静岡県 西伊豆町 堂ヶ島。
伊豆地方は、周囲を海に囲まれていて、伊豆半島内のあちこちに遊覧船を運営している場所があります。今回は、その中でも海上の遊覧船でありながら浸食により出来た洞窟内を巡る遊覧船について紹介したいと思います。
堂ヶ島にある洞窟めぐり遊覧船。
堂ヶ島は「伊豆の松島」と別名されるように、小さな島や岩礁が数多くある海岸風景を成しています。
サンセットプラザのレストランは、海の傍だけあり、海のものが多く食べられます。
料理の一例。
他にも、新鮮な海のものが多くメニューに扱われています。
「伊豆トリックアート迷宮館」は、令和4年8月に館内にニューオープンした施設で、東海地域では最大級のトリックアート施設。とのことです。
伊豆地方は、海から陸にあがると平野部が少なく、海岸近くまで険しい山が迫るところが多いため、雲が発生しやすく雨も多いため、どちらかといえば天候が変わりやすい地域です。
すっきりと晴れる時間帯、日にちは、内陸の平野部などと比べると少ないかも知れません。
ですが、その雨のお陰で植生が豊かで、樹木も大きく育つため、関東では房総半島と伊豆半島は特に巨樹の多い地域です。
また、海と山と、そこに暮らす人々の市井が織りなす風土はとても魅力的であることに変わりはありません。
前述したように、海と険しい山々によって道路等インフラ整備が難しく、アクセスに時間を要する事もありますが、近年は東名高速にジャンクションが設けられ、自動車専用道が延伸されて、利便性が増しています。
もっと多くの人々の目にふれてほしい、素晴らしいロケーションが沢山あります。
堂ヶ島の遊覧船は3つのコースがあります。
1.洞くつめぐりコース
2.プレミアムクルーズコース
3.ジオサイトコース
何れのコースも天窓洞のある海食洞窟をめぐりますが、2と3のコースは陸地から離れた海をクルーズするコースになっており、天気に恵まれれば富士山が望めます。
2と3のコースでは、クルーザータイプの船が使われます。ただ、海食洞を見るのに限れば、窓が大きくて船内の席からでも見やすい、上の写真の船が見やすいのではないかと思います。
西伊豆の海は、外洋に面した駿河湾内にあります。
伊豆地方の海岸線は、前述したとおり、宮城県松島の海に似ていて複雑に入り組んだ地形になっています。そのため、松島ほどではないですが小島や岩礁もあり、こうした地形が外洋の波の強さを和らげる事象を生むかも知れません。
それでもやはり波浪時には、安全に配慮してコースが変更されたり、運行できなくなる場合もあります。
波が荒れている事が想定される場合は、事前に問い合わせをすると良いかも知れません。
「洞くつめぐりコース」は所要約20分強です。
遊覧船を降りたら、洞内の天窓洞から見えた遊歩道がおススメです。
遊歩道は、上から見る天窓洞を含め、軽石や火山灰僧からなる岩の上を歩いたりでき、楽しい散策が出来ます。
遊歩道は30分あれば、ゆっくり回っても1周できます。
途中には何か所か、見晴らしの良い場所があり、写真のような説明板が設置されています。
文章は日本語、英語、中国語、韓国語の4種類が用意されています。
ここからは「トンボロ現象」と呼ばれる浅瀬が見られるようになっています。
「トンボロ現象」とは、潮が干潮時に、浅瀬が現れ島に写真の島に歩いて渡れるようになる現象です。
「トンボロ現象」によって島に渡れることが出来るのは時期があり、1年のうち「2月~10月の干潮時」とのことです。
天窓山を下ると「天窓洞」が見えてきます。船から見るよりも大きく深く感じます。
遊覧船は約20分おきに天窓洞内を航行しますので、しばらく待っていれば上から船を見ることが出来ます。乗客が手を振ってくれます。楽しい経験です。
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