
栃木県 日光市 大室。
病気平癒祈願で著名な「大室髙龗神社」があります。
「龗(おかみ)」という文字の付く数少ない神社
「龗」とは、水を司る龍の神様を意味し「髙龗」は、山に降る雨を司る神様を意味します。
この大室髙龗神社は、
人々に清らかな水を与えてくれる「大山祇神(おおやまづみのかみ)」、除災や医薬を司る「少彦名神(すくなひこなのかみ)」、草や野の神である「草野姫神(かやぬひめのかみ)」を御祭神とします。
ここは現在、行政地区としては日光市に属しますが「平成の大合併」以前は「今市市(いまいちし)」に属していました。
「大室」という地名は、文字通り「大きな室」がある事を由来とします。中には大きな古墳の石室から由来する場合もありますが(例:群馬県前橋市大室)この地域付近には大きな古墳はありません。ですので、大きな洞(=室、昔は山の斜面に氷を保管する大きな穴を造り、氷室(ひむろ)などと呼んだ)があったのかも知れません。

髙龗神社 一の鳥居から。ちなみに髙龗神社の「龗」は一文字で「おかみ」と読みます。

一の鳥居の右側には5台程度、左側には8台程度の駐車スペースがあります。因みに神社の本殿付近まで車で登れる道もありますが、一の鳥居から歩いて行きたい人にはここがおススメです。
一の鳥居から歩いても、5分程度で本殿まで着く事ができます。

一の鳥居を潜るとすぐに幾つかの階段があり、登ると下の写真の長い参道があります。

繰り返しますが、本殿までは歩いて5分程度です。

二の鳥居と本殿が見えてきました。

二の鳥居の前には、社務所などがある境内と、自由に汲むことのできる御神水があります。

境内の参道上には「四神(しじん)」の名が記されています。
四神とは、古代中国の神話に由来する、東西南北を守護する神獣です。
日本で著名なものでは「キトラ古墳」の石室内の壁画で見られます。




御神水が湧き、頂くことができる

社務所の右奥には、小さな岩の隙間があり、御神水が常に湧き出ています。
御神水は、常に汲みに来ている人が居て、2Lのペットボトルを何本も持参して汲んでいる人もいますが、少しだけ頂きたいような人は、途中で声を掛ければ、先に汲ませてもらえます。

社務所です。
各種のお守りを授与していただけるほか、祈祷の申し込みもここで行います。
この髙龗神社は、病気平癒として大きな御利益のある社ですが、もちろん他の祈祷もしていただけます。

本殿そばの駐車場には、木造のトイレがあります。

二の鳥居の前に茅の輪が設けられていますが、境内への駐車場へ向かう車道が横切っているので、横断の際に注意が必要です。

二の鳥居の傍から本殿を見上げます。


本殿の最前、賽銭箱の前に、干支の木彫りが置かれています。令和7(2025)年は巳年なので蛇が置かれています。

なおこの「木彫りの干支」は、厚意によって奉納されたもので、他にも多くのものがあります。

髙龗神社由緒。

本殿東側には、境内にあったものと同じ四神のプレートの小さなものと、健康を願って振る小槌があります。

自らの、または誰かと来たならその人の健康を願い、頭の上で小槌を三回振りましょう。

本殿西側には神楽殿があります。


病気平癒の御利益がある社
髙龗神社は、病気平癒の御利益の高い神社です。
祈祷を申し込むと、本殿の西側から中に入り、ここで祈祷を受けます。
奥には神様を象徴する神鏡、その奥に御神体を納める厨子があります。

本殿内の長押の上の壁には、このような歴史を感じる絵や、下のような奉納されたレリーフ(浮彫)の額が飾られています。神社が信奉されていることが感じられます。


本殿の東側の奥の斜面には、このような長い階段があり、奥の院へと続いています。


奥の院は覆屋で覆われており「奥宮」と「二荒山神社」があります。
手前には太鼓が置かれており、太鼓を叩いてお参りします。

奥宮。右の社は「二荒山神社」です。
奥の院は覆屋、奥の院、二荒山神社とも、新しく綺麗な社殿です。
神社が大切にされている事を感じます。
御祭神 大山祇神(おおやまづみのかみ)
少彦名神(すくなひこなのかみ)
草野姫神(かやぬひめのかみ)
御利益 厄除・病気平癒・心願成就
お守り あり 多数
御朱印 あり
参拝者数 多め
参拝所要時間 約60分
駐車場 あり(一の鳥居の手前 8台程度、神社境内そば 15台程度)
その他 御神水(髙龗の水)あり


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