群馬県 前橋市 粕川町 赤城山中で最も大きな滝 国定忠治の史跡あり 滝沢の不動滝 

群馬県を象徴する山、赤城山。

その南山麓に「滝沢の不動滝」はあります。

道中までは狭い山道が続くが駐車場は広い

赤城山には山頂部の大沼まで至る車道は南側の2本と北側の1本の計3本あり「滝沢の不動滝」は赤城山南面の県道16号線沿いにあります。

この道は急峻な山に開かれた道でもあり、車道としてはやや狭い道です。

野生動物が現れる場合もあるのでご注意。私は小鹿に遭遇しました。

駐車場は「前不動駐車場」という所に停めます。写真の通りかなり広く、20台程度は停められそうです。

駐車場の道路の向かい側からすぐに滝澤不動尊と滝沢の不動滝への道は始まります。入口には「クマ出没注意・ラジオや鈴など音の出るものを必ず持参してください」との看板。周囲は山深い鬱蒼とした森で車も少なく静かです。人が接近していることを野生動物に知らせた方が自分の身も安全です。

歩き始めは緩やかな下り坂の歩きやすい道です。途中には幾つかの史跡があります。

駐車場から20分程歩くと「滝澤不動尊」に着く

山道を15分~20分ほど歩くと「滝澤不動尊」に到着します。ここには、写真のような水洗トイレがあります。洗浄水は沢水を溜めたタンク内の水を使い、使用後はトイレ横に設置されたの浄化槽で処理しているようです。山奥に関わらず設備が整えられています。因みに便器は和式です。

「滝澤不動尊」にある小屋。建物はやや古めですが、1階にはトイレットペーパーの備蓄があり、人の手によって管理されている事がわかります。2階建てとなっているので、2階は宿泊する部屋なのかも知れません。小屋の前には地元有志の人によって奉納された不動明王像がいくつも建てられています。

上杉謙信が北条攻めの際に立ち寄っている

不動尊の由来が書かれた説明板があります。この不動尊を創建した人は、現・群馬県邑楽郡明和町の人で、不動尊は現・栃木県佐野市の仏師に鋳造させたとのこと。赤城とはとても離れていますが、当時、佐野の天明鋳物は世で価値が高かったと聞きます。遠方でありながらも運んできた事を考えると、とても信仰の深い方であった事が想像できます。

また、上杉謙信も北条攻めの際に戦勝祈願にここを訪れているとあります。隠れた歴史の名所と言ってもいいでしょう。

滝澤不動尊を過ぎて坂道を下ると沢に出ます。その先の道は、解りにくいのですが沢の向こう側へ続いています。

沢を渡らずに進むと次第に踏み跡が無くなり、進むのは困難になります。

ちなみに、沢を渡る橋などはなく、水の深さは足首程度はあるので、水の中へ入らなければ進めません。靴と靴下を脱いで裸足で渡るか、靴を履いて濡れたまま渡る必要があります。

国定忠治の隠れ岩

国定忠治の隠れ岩。

この説明板の裏側に、隠れ岩屋に下る階段がありますが、現在は立ち入り禁止になっています。

説明板の内容によれば、岩屋はかなり広そうです。

他の方のブログなどを見ると、以前は中に入ることが出来て、ソーラー発電による照明や音声案内などもあったそうです。中には国定忠治を模した人形が3体ほどあるとのこと。見たかったものです。

それに、このような岩屋はとても珍しいので、観光地として少し廃れてしまったのは残念です。

とてもすばらしい滝沢の不動滝

渓流を抜けると、突然「滝沢の不動滝」が視界に入ります。

前橋市のHPでは落差32mとありますが、もっと大きく見えます。

ちなみに、この滝には滝つぼはなく、水が落ちる傍まで行く事ができます。今でも滝に打たれる方もいます。ただし!滝つぼには大きな石も落ちています。当然のことながら落石の危険があります。

私もここで滝に打たれる経験をしましたが、滝の本流直下より少し離れた所で行いました。水と風圧はとても強いです。

前不動駐車場から滝澤の不動尊を経てここまで約40分かかりますが、滝行まで行わずとも、ある程度のところまで近づき、大自然、雄大さを感じる事が出来る滝はなかなかないと思います。

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