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栃木県 足利市 市街のやや西北、背後に山を望む本城地区に、日本で唯一「美人証明」を発行する神社があります。
美人弁天のいわれ
神社の正式名称は「明石弁天厳島神社」と言います。御祭神は「市杵島姫命」。
日本神話で登場する女神で、福岡県宗像市にある宗像大社を総本山として日本各地に祀られている三柱の女神の総称である「宗像三女神」の一人です。
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その厳島神社が、美人弁天と言われているのには、いわれがあります。
本城(足利市本城)に住む八重は、短命の家系に生まれ、自分の家にまつわる言い伝えに悩み苦しんでいましたが、十八歳を過ぎたある日、旅の先達様にお茶を一杯出しながら身の上話をしたところ「この地に清泉の涌く池があり、そこに祀られている弁天様に百日お参りすればあなたの人生は変わりますよ」と言われ、八重は毎日弁天様に祈りを込めて祈りを続け、お参りを続けて丁度百日目に一人の若者と出会い、夫婦になり、七人の子宝にも恵まれたそうです。その後歳月を経て、多くの孫たちや健康にも恵まれ、短命の言い伝えは八重の代で終止符を打ち「長命」を授かり、幸せの中で「美しい」人生を送り、百二歳の天寿を全うしました。
足利市の位置している、群馬県(上毛・かみつけ)と栃木県(下毛・しもつけ)を流れる渡良瀬川中流域の両岸の地域は「両毛地区」と呼ばれ、昔から養蚕(かいこ)の盛んな地域で、この足利市も機織りの盛んな地域でした。同市には地域では有名な「織姫神社」もあります。
機織りが盛んという事は、収入源となるその機織りを行う女性達が地域を支えているとも言えます。そのためか「足利音頭」の歌詞の中にも「嫁に持つなら足利むすめ」と歌われています。
「足利美人」の由来は、こうした事にも関わりがあるのかも知れません。
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「美人弁天」の開所日と時刻
明石弁天厳島神社(通称:美人弁天)は常時開所してはおらず、開所日及び時間は第一・第三日曜のみの午前10:00~午後4:00までです。
冒頭でお伝えしたとおり、ここ明石弁天厳島神社は、日本で唯一の「美人証明書」の他、御朱印も発行していますが、美人証明書や御朱印、その他お守りは開所時しかいただけません。また、金色の弁財天像が祀られている「六角の宮」も開所時にしか開扉しておりませんので、訪れる際には注意が必要です。
「美人証明書」は、サイズが大小あり、大きなものはB5サイズで1枚500円、小さなものはカードサイズで1枚200円です。どちらも証明書依頼をすると、その場で受付の方が筆を使い名前を書いて下さいます。
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美人弁天は足利市街の北西郊外、JR足利駅から約2.5kmほどの場所にあります。駐車場は少し解りにくいですが、神社敷地の西側にある公園のようなスペースの端に10台程度は停める事が出来ます。また、南側にはトイレもあり、神社をはじめ綺麗に整えられています。
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