群馬県 前橋市 上野国総鎮守 総社神社と 優美な名を持つ城 蒼海(あおみ)城跡

「総社神社」とは?

総社神社(ウィキペディアより)

総社神社とは、古代において国司が国内の神社を一之宮から順に参拝していたが、これを効率化するため国府の近くに国内の神を合祀した神社を設け総社神社とし、まとめて祭祀を行うようになった。

上野国総社神社は前橋市内を流れる利根川から西に約1.5km付近にあり、国府の近くに造営されたこともあり、やや周囲より高い土地にあります。

神社へ自動車で行く場合、神社の南に25台程度、北に45台程度の駐車場があります。

神社に近いのは北駐車場で、境内の真裏に停められます。しかし、北駐車場は正面の鳥居とは逆方向になるので、私は正面鳥居から南に50m離れた南の駐車場を利用しました。

駐車場を出ると、すぐに神社正面の鳥居が目に入ります。

正面鳥居を潜ると、約100mほどの参道があり、本殿へと至ります。

なお、この正面鳥居の南には約300mほどの直線の道が続いており、かつてはこの直線の道も参道であったのかも知れません。それ以上は、蒼海城跡図(下写真)を見るとかつての河川を利用した堀へと至るようです。

本殿にお参りします。

2月上旬の日曜に行きましたが、境内には骨董品のお店も出ており、ある程度の人出がありました。

本殿の右横の舎では、お守りが売られています。

いくつもの摂社と石仏群

本殿の右側、お守りが売られている舎の更に奥へ向かうと、九十九社や、いくつかの摂社があります。その更に奥、本殿裏には、石仏群があり、その殆どが、男女の像が彫られたものになっています。

このあたりは少し土地が高まりになっており、かつての蒼海城の土塁の跡なのかも知れません。

けやきの御神木

石仏群からすぐ西へ歩くと、写真のような欅(けやき)の御神木があります。樹齢約800年とのこと。本殿前にあるご神木は約500年だそうなので、総社神社内ではこれが最も古い木になるでしょうか。

見ての通り樹形がとても珍しく、幹が根となり地面へと繋がっています。幹の中を見ると、少し焦げた跡があり、落雷があったのかもしれません。

同じ群馬県内の上野原町にある「原町の大ケヤキ」にも、同じように幹に空洞が出来、幹から根に繋がるような樹形が見られます。

調べると、古木や、過去に樹木の生命に関わるような大きなダメージを受けた木には見られる現象なのだそうです。このご神木は、樹勢は盛んなように見えます。長く神社を守って頂きたいと思います。

神社は「蒼海城跡」内にある

そして、神社境内にある「蒼海城跡地図」。城の名前「蒼海城」については、初めて見た時からとても良い名称だなと思いました。

この総社神社も、城内の域に含まれており、とても城の範囲が広いです。

群馬県内の中毛で、この規模がある城は、前橋城と、この蒼海城くらいかも知れません。大きな河川と複数の堀に囲まれ、堅固な事もよく解ります。

現在は城の遺構はほとんど失われており、土塁が少し残る程度なのが残念です。

下の写真は、神社西方100mほどの所にある、蒼海城土塁跡です。写真では解りにくいですが、幅は10m弱、高さについては、長い月日によって低くなっていますが、右の道路から2m以上あります。往時はもっと規模があり、当時の城の姿は壮観であったと思う。

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