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入唐八家の一人
栃木県 栃木市 岩舟町 小野寺地区。
佐野市街から車で約20分程度の山里のやや奥に「小野寺山 大慈寺」はあります。
この大慈寺、栃木県でもあまり知られてはいませんが、歴史上の著名な僧が少年期に修行をした寺です。
僧の名は「慈覚大師・円仁」。
円仁は、この大慈寺から直線距離で5km程の所にある岩舟町下津原で出生した人物。最澄や空海ほど著名ではありませんが、歴史上でも大きな功績を残した人です。
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道路に面した寺入り口の隣にある駐車場に車を停めて参道に向かいます。数十メートルの参道を通り、階段を上り寺の門をくぐりると、すぐに境内に出ます。
境内はとても美しい
特に、観光寺として広報誌などに掲載されたりしていないので、訪れる人は少ないですが、それでも境内は、とても綺麗に整備されており、訪れる人を清々しい気分にさせてくれるお寺です。
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境内に入るとすぐに左手に、慈覚大師・円仁の時代からあるという御霊水があります。
飲水もできるようになっていましたので、少し口に含みました。
境内は自由に立ち入れますが、特に観光化はされていません。ですが、境内内の各建造物は綺麗に手入れがなされ、案内板もあり、詳しい事が解るようになっています。
本堂前には、既に書かれている御朱印が置かれ、お金(300円)を自身で入れて購入するものです。
例年より暖かな年の4月中旬の週末に訪れましたが、この時期はお守りなどは売られてる様子については解りませんでした。お正月などに限られるのかも知れません。
そして境内の各所にあるツツジが咲いていました。
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奥の院へは山道を登る
慈覚大師像を過ぎ、大師堂の手前左側のツツジの間に、大慈寺奥の院への道があります。
しばらく階段の道が続き、10分ほど登ると、写真のような尾根道に出ます。そこから更に10分弱で、奥の院宝塔に辿り着きます。
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奥の院宝塔の真下にある岩は、慈覚大師・円仁が少年期に座禅を組んで修行をしたとされ「座禅岩」と呼ばれています。
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この時期は、眺望に加えて新緑がきれいです。
宝塔は突き出た岩の上にあるので、周囲の景色が見渡せます。眼下には東北自動車道が見えました。
大師堂から奥の院までの往復に必要な時間は、30分強程度です。
奥の院から戻り、大師堂を参拝します。
堂内には格天井に絵画や彫刻のほか慈覚大師ご自刻の大師像がある、と案内板にはありますが、堂内には入れないため、残念ながら見ることは出来ません。
駐日大使ライシャワー氏も訪れた
ほか、境内には、小野小町が病気平癒祈願したという薬師堂とその後の所以、アメリカ駐在大使のライシャワー氏が昭和39年3月3日に参拝したとあります。
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慈覚大師・円仁は、円満にして温雅であったとされます。
この大慈寺は、円仁の人となりのように平穏な気が流れているような気がします。
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